構造
構造体の要『基礎』
地震などの外から受ける荷重を地盤に伝達して住まいを守る「構造躯体の要」となる基礎。「クリアコート」では、圧縮や引っぱりに強い「鉄筋コンクリート製のベタ基礎」を採用しています。またベタ基礎には、布基礎に比べて地面に接する面が大きいため、建物全体の荷重を地面に分散し、不動沈下を防止する効果もあります。
基礎の種類
布基礎(従来工法) メリット ・コストを抑えやすい デメリット ・耐震性はベタ基礎と比べて不利・ベタ基礎と比べて湿気や ・シロアリ被害を受けやすい |
ベタ基礎 メリット ・耐震性に優れる デメリット ・コストが高くなる |
高密度ピッチ+太い鉄筋
ベタ基礎を支える主筋には、直径13㎜の鉄筋を使用。鉄筋をしっかりとコンクリートで包み、鉄筋とコンクリート両方の強度を最大限に発揮できるよう、配筋のピッチも200mmと間隔を密にすることで、より強度を高めています。これにより、高強度のベタ基礎となります。
木材の腐食を軽減
床下の地面をすべて厚いコンクリートで覆うので、湿気が建物に伝わりにくくなります。そのため湿気による木材の腐食等の心配も減り、さらにコンクリートも厚いのでシロアリによる被害も防ぎやすくなります。
基礎パッキン工法
基礎パッキン工法とは、厚さ2cmほどのポリプロピレン複合材である基礎パッキンを、基礎コンクリートと土台の間に挟み込んでいく床下換気工法です。従来工法では基礎コンクリートに床下換気口を開けるため、住宅の荷重を部分的に受ける事になり、基礎コンクリートの耐力が低下するのに対し、基礎パッキン工法では住宅の荷重を基礎全周で受けるので、基礎コンクリートの耐久性が向上します。①参照 さらに換気性能は従来工法の1.5〜2倍の発揮することができます。基礎の換気をきちんとすることで床下木材を湿気から守り、腐食や金物の錆び、シロアリに強い家となります。②参照
― 基礎パッキンの施工例 ―
①コンクリート耐久性の違い
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②換気性能の違い。(湿気対策)
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木造軸組工法
木造軸組工法とは日本に伝わる伝統的な工法で、「在来工法」とも呼ばれています。基礎に土台を乗せて柱を立て、梁などの水平な材を渡して骨組みをつくる。壁には筋かいという斜めの材を入れて補強するなど、木材の組み合わせで建物を支える構造です。この工法の長所は、柱の位置や長さを自由に設定できるため、デザインや間取りの自由度が高いこと。筋かいの入った壁以外なら、窓やドアなど開口部を自由に設けることもできます。また和風の建物だけでなく、洋風の外観にも幅広く対応が可能で、増改築もしやすいうえに、気候風土に最も適した工法のひとつとして人気も高く、日本の住宅では最も多い工法とされています。木の素材が持つ「断熱性」や「吸放湿性」等の性能に加え、人の精神を安定させる成分も改めて注目されています。
『剛床工法』採用でさらに強く - 24mmもの構造用合板を床に設置 -
「クリアコート」は剛床工法を採用。剛床工法とは、床下地に厚い構造用合板を張る事により、水平面のネジレを防ぐ工法です。在来工法では、梁と床下地の間に根太をはさみますが、剛床工法では通常の2倍以上の厚さの構造用下地合板を梁に直接接合し、厚い合板の力で床の変形を防ぐ、耐震上最も効果的な工法です。
建物を高品質金物でしっかり固定
建物全体をしっかり固定する為に、正しい場所に正しい金物を配置する。構造躯体の強度を一層高め、強度を保つために必要なのが、木材の接合部。この接合部を接合金具で確実に締め付け、躯体全体の強度が向上する。小さな部材で大きな役割を果たす金物選びも家づくりでは重要になります。
信頼の証、Zマーク金物
躯体をもっと強固にするために、「クリアコート」では随所に様々な建築用耐震補強金物を使用しています。金物は在来工法住宅を対象にした高品質金物、「Zマーク」金物を使用することで、地震にも耐える強い住まいを造ります。「Zマーク」金物は数々の強度検査基準をクリアし、釘やボルトに至るまで全ての金物に防錆処理の亜鉛メッキが施され 耐久性にも優れています。
引き寄せ金物1個の止め付けで耐力を有する柱と横架材の接合に使用する金物。特に横架材が十字に交差した場合でも、1個の止め付けで耐力を有します。 |
羽子板金物梁がはずれて脱落するのを防ぐ地震時や台風時などに梁がはずれて脱落するのを防ぐために必要不可欠な金物で、主に梁の両端部に取り付けます。 |
短冊金物横架材の連結部を補強横架材の接合に使用する金物。横架材の接合を強化し接合はずれを防止します。 |
筋かい金物耐震性向上の為接合部の強さを増す耐震性向上の為、形の崩れにくい三角形を形成する筋かいを取り付けている金物。この三角形の辺をつなぐ接合部の強さを増やします。 |
ホールダウン金物柱が土台や梁から抜けるのを防ぐ地震時や台風時に柱が土台や梁から抜けるのを防ぐために必要不可欠な金物で、柱脚と柱頭の両方に取り付けます。 |
集成材で品質均一化と強度性能を高める
Point ① 木の持つ強度のバラツキを少なく、リスクを低く
集成材の大きなメリットは、その品質の安定性にあります。集成材は小さな木材を組み合わせて接着剤で貼り合わせて作ります。加工する木材をきちんと選別しているので品質のバラツキが少なく、大きさや色味などを統一することが可能で、高い強度を担保することができます。また、職人の腕にでき上がりが左右されにくく、住んでいるあいだに壁やフローリングにすき間ができるリスクも低くなります。「クリアコート」では日本農林規格の基準をクリアした、エンジニアリングウッドJAS集成材を使用しております。
Point ② 自然環境に強い
集成材は塩分や酸やアルカリに強い材料です。そのため、他の建築用材が苦手とする場所や用途にも使用することが出来ます。
高乾燥で伸縮しない生き物である木は水分を多く含んでいるため、乾燥が不十分だと強度低下・反り・割れを生じてしまいます。そのため集成材用の木材は天然乾燥に加え、更に乾燥装置を用い木の細胞膜内の水分まで放出させ、反り・割れを防ぎ、強度アップを図っています。 |
自由な形状に集成材は幅、厚み、長さ、方向にとらわれず自由に接着・調整することができるため、長大材や湾材を製造することができます。また、強度に合わせて原材料を選別することも可能なので、自由なデザイン構造計算に基づいて必要とされる強度の部材も供給することができます。 |
強度は天然素材の1.5倍天然木には、大節、割れなどの欠点があります。集成材はそれらの欠点を除いたうえ、積層することにより、品質を均一化し、強度性能を高めています。特に建築基準法が性能規定化されるに従い、強度性能が表示される構造用集成材は信頼性の高い部材です。 |
クリアコート分譲地のご紹介